【Rollei 35S】満を持して復活

デジタルカメラが全盛の時代に、あえてフィルム。
10年前くらいの事と記憶しているが、父親が「CONTAX T2」を買ってきた。その時に「使わないなら譲ってくれ」と頼み込んで手に入れたのが、父親がそれまで使用していた「Rollei 35S」だ。もともと父親がカメラ好きということもあり、家には何台かのカメラがあったが、「Rollei 35S」だけは高級舶来品(w)というイメージがあり触れたこともなかった。その憧れのカメラを手に入れる千載一遇のチャンスだと思ったのだろう、結構強引に頼み込んだ記憶がある。
それからしばらくは、写真について何の知識も無いまま使い続けていたが転機が訪れる。デジタルカメラの躍進である。1994年にCASIO QV-10が出てから気にはなっていたのだが、それほど利便性を感じずにいたものの、各社から様々な製品が出てくるにつれて徐々にデジタルへの移行が自分の中でも始まった。以下は私のデジタルカメラ経歴。
・FUJIFILM FinePix 50i(240万画素)
http://www.fujifilm.co.jp/news_r/nrj789b.html
・PENTAX Optio S4(400万画素)
http://www.pentax.jp/japan/imaging/digital/compact/optio-s4/
・CONTAX SL300R T*(317万画素)※永久欠番
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2004/0225/kyocera.htm
・SONY Cyber-shot DSC-T9(600万画素)
http://www.sony.jp/cyber-shot/products/DSC-T9/
・RICOH GR DIGITAL II(1001万画素)※現役
http://www.ricoh.co.jp/dc/gr/digital2/
・Nikon D300S(1230万画素)※現役
http://www.nikon-image.com/products/camera/slr/digital/d300s/index.htm
今、手元に残っているのはデザインの良さで永久欠番の「CONTAX SL300R T*」と、これまた永久欠番になりそうな「RICOH GR DIGITAL II」、そして初のデジタル一眼レフカメラ「Nikon D300S」の3台のみ。ここ10年で考えると2年に1台は買っている計算になる。実は買い換えのサイクルには自分なりのロジック(言い訳?)があり、携帯電話に付いているカメラに画素数が追い抜かれたら買い換えるという繰り返しだ。
話をフィルムに戻そう。
デジタルカメラやカメラ機能付き携帯電話の普及で「写真を撮る」という行為のハードルが一気に下がったのは事実であるが、その反面で写真1枚に込める思いという物が薄れていくようにも感じる。確かにデジタルの場合、さっと取り出してすぐに撮れるという気軽さはある。フィルムとは違い、データの容量が許す限り何枚でも撮ることが可能だ。もちろん消費するのはメモリーカードのデータ領域だけなのでコストという面でもフィルムとは比べものにならないほど安い。それゆえに「メモ」のような感覚で写真を撮ってしまい、後から削除するという作業と共に、無駄な写真が出てきてしまうという現状がある。
そこで目的に応じてカメラを使い分けるわけだが、
携帯カメラ:メモやTwitter投稿に(→iPhone)
コンパクト:旅行や街中のスナップに(→GR DIGITAL II)
一眼レフ :風景やブツ撮り、ポートレート等に(→D300S)
おや?フィルムの出番が無い?と思われるかもしれない。
私自身はカメラ好きではあるものの、写真家でも広告フォトグラファーでもないので、基本的に写真は趣味の範囲に留まる。そうなるとデジタルカメラで十分なのではないかと思うのだが、「写真を撮りたい」というよりは「フィルムカメラを使いたい」という欲求が強いのだ。ほぼ自己満足の世界だが。
そこで資源と予算に制限のあるフィルムカメラでは「1枚を丁寧に撮る」ことを意識して、何かしらのテーマを持って写真に取り組みたいと思う。テーマはこれから探すとしても、大前提として「Rollei 35S」は「高級コンパクトフィルムカメラ」であることは発売当初から色褪せることなく変わらない立ち位置のため、使い方に沿ったテーマが良いと思う。要は旅行・スナップに便利なコンパクトボディを存分に活かしたテーマの写真ということである。
以前、何かの雑誌で見かけたが「フィルムはモノクロ・開放・縦位置で」という撮影方法そのものをテーマにしても良いし、「ヨーロッパの街並みはモノクロで」という被写体をテーマにしても良いと思う。
一眼レフカメラを手に入れるまでに蓄えた、写真に対する知識や造詣を、ようやく今になって「Rollei 35S」に活かせることを考えると、手に入れてから本格的に撮影を始めるまでの10年は写真の勉強の時間とも言える。相当長いことかかったが。
露出計以外は電気を必要とせず、機械的な故障以外はトラブルの要素が少ないこのカメラ「Rollei 35S」とは一生の付き合いになっていきそうだ。
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